訪問看護のM&Aってどうなるの?

〜現場とバックオフィスのリアルな話〜

「名前だけ変わって、あとは今まで通りです!」
って言われても、正直…不安じゃないですか?

おはようございます、マルです。

訪問看護のM&A(事業譲渡・買収)は
現場もバックオフィスも、じわじわと変化を求められる“静かな革命”です。
今回は、その裏側を、現役事務長の視点から赤裸々にご紹介します。


🔁 継続雇用は基本。でも…

基本的には、スタッフはそのまま継続雇用されるケースが多いです。
ただし「雇用形態」「給与テーブル」「評価制度」など、
よく見ると“ちょっとずつ”変わっていたりします。

  • 「え?残業代、どうなってるの?」
  • 「あれ、昇給のタイミングいつに変わった?」

…なんて声が出るのも、この時期の“あるある”。


📅 段取りがすべて!現場は待ってくれない

M&A直後の事務側の仕事量、えげつないです。

  • 契約書の見直し
  • 社内ルールの再整理
  • 研修資料の作成
  • システム移行…(地味に一番つらい)

現場ではいつも通り、訪問があり、記録があり、緊急対応がある。
「移行期間」は、まさに同時進行のパズルです。


💼 株式譲渡という仕組み

訪問看護のM&Aでは、株式譲渡が主流です。
法人ごと引き継ぐため、利用者との契約や保険者とのやりとりは比較的スムーズ。

でも、
“見た目がそのまま”なだけに、内側の変化に気づかれづらい。
だからこそ、丁寧な説明と現場フォローが重要になります。


📓 社内ルールは、ひとつずつ落とし込む

「うちの会社はこうだから」と一方的に押し付けるのではなく、
“なぜ変えるのか”を伝えることが大切です。

  • 勤怠の締め日が変わる
  • 評価面談の回数が増える
  • 報告の仕組みがデジタル化される

ひとつずつ説明すれば、現場も安心します。
説明しないと、「なんか変わった」だけが残ってしまいます。


👥 名前と顔を一致させることから始める

地味ですが超大事なのが「顔と名前の認知」

誰がどんな役割なのか?
バックオフィスの人間が、どの窓口になるのか?
M&A直後は、“人の関係性”から構築しなおす必要があります。


🎯 年間目標を一緒に立てる

新しい会社にとっても、引き継がれるスタッフにとっても、
「これからどうしていくか?」を共有する場が重要です。

  • 「何を評価されるのか」
  • 「何を目指せばいいのか」

曖昧なままにしないで、早めに話し合いましょう。
それだけで安心感は格段に変わります。


🔚 まとめ:M&Aの本当の“成功”って?

書類が整ったから「完了」ではありません。
スタッフが安心して働き続けられるかどうか。
そこに、M&Aの本当のゴールがあります。

事務の仕事は、表に出ません。
でも、現場を支えるために、見えない準備を積み重ねています。

変わることを恐れず、
でも、変わらない“想い”を大切に。

そんなM&Aでありたいものです。

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