おはようございます、マルです。

「ちゃんと訪問したのに、なぜかその分の請求が通らない」

訪問看護の現場では、こんな“なんで?”が意外と多い。

サービスは提供した。時間も手間もかけた。なのに「請求できません」って…どういうこと?


理由①:訪問時間が“規定未満”だった

✔ 20分未満では基本報酬に届かない ✔ 渋滞やご家族対応で時間が押してしまう ✔ 訪問簿には“19分”と書いてしまった

この1分差で、まるごと請求ができなくなることもあります。

現場は汗だくなのに…制度はシビア。


理由②:「中止・キャンセル」の処理が不完全だった

患者さんの都合で中止。 でも事業所側が“中止理由”を記録していなかった。

そのせいで返戻(請求差し戻し)に。

「やってない」ではなく「やったことが通らない」このズレにやられます。


理由③:訪問ルールがほんの少し逸れていた

✔ 医師の指示書と訪問記録の日付ズレ ✔ 看護計画が更新されていなかった ✔ サービス内容が算定要件を満たしていなかった

「そんな細かいことで!?」って思うようなことが、“算定不可”の理由になります。

結果、現場は混乱。 請求担当者は泣きながら再処理。


「やったのに通らない」がモチベーションを削る

サービスを提供しても、制度と照らして“数字にならない”。

それが現場の熱意を削っていきます。

「この1件、請求できないけど…しょうがないよね」

──しょうがなくない。

現場と制度のギャップを埋めるには、
こういう「なんで請求できないのか?」を知ることから始まります。


おわりに:制度を知ることは、“現場を守ること”

知らないと損をする。 やっても評価されない。 書いても通らない。

訪問看護の現場では、制度を「知ってるかどうか」で未来が変わることがあります。

請求できなかった分は、現場の汗が「なかったこと」にされる。

その仕組みに対して「ちょっと待って」と言える人が、これから必要なんじゃないかと思うんです。