おはようございます、マルです。
医療・介護業界に転職してくる方が、最初にぶつかる“見えない壁”。
それが、
「前の職場ではこうでした」問題。
言った本人に悪気はない。むしろ、「改善提案」のつもり。
でも、現場はシビア。
この一言で空気が凍ること、実際よくあるんです。
今回は、10年以上医療法人で事務長をしてきた僕が、
- なぜ「前の職場ではこうでした」がNGワードになるのか?
- 実際に馴染める人・浮く人のリアルな違い
- そして“転職後の空気読み”に必要な3つのスキル
を、現場の空気そのままでお届けします。
🧨 あるある:「前の職場では〜」が場を壊す瞬間
たとえば、こういうやり取りです。
スタッフA「この報告書、紙ベースで提出してください」
新人さん「えっ、前の職場ではシステム入力だったんですけど…」
……はい、出ました。
何気ない発言のように見えて、これ、受け取る側には3つの“圧”になります。
① 現場が否定されたように感じる
「え、それダメなやり方ってこと?」と感じるスタッフも少なくありません。
特に医療現場って、「これが正しい」という確信を持って業務している人が多いので、
「他のやり方の方が良いんじゃない?」というニュアンスは地雷です。
② 暗に“変えろ”と言われてるように感じる
「私はこれで慣れてるから、そっちのやり方に合わせて」感がにじむと、 周囲は「またか…」と思いながら黙って距離を取るようになります。
③ シンプルに“空気が読めてない”と認定される
これが一番ダメージ大きい。 現場は忙しい、ピリついてる、慣れない人が入ってきたばかり。
そんな中での「前では〜」は、
「まだ何も分かってないくせに、口だけは立派」
と思われるきっかけになります。
👣 馴染める人と浮く人、その決定的な違い
実際に現場で歓迎され、長く活躍する人には共通点があります。
それがこちら👇
- 最初の3ヶ月は“観察モード”に徹する
- 比較ではなく、学ぶ姿勢で関わる
- アイデアを出すときは“質問”として投げる
たとえば、同じことを言うにしても
✗「前の職場ではシステム入力だったんですけど」
〇「ちなみにこちらでは、紙ベースの理由って何かあるんですか?」
これだけで、まるで印象が変わります。
📚 「前職経験」をうまく使う人の特徴3選
① 一度、今のやり方に乗ってみる
「慣れてないけど、とりあえずやってみよう」の姿勢が大切。
信頼は、まず“合わせてくれた人”に集まります。
② 自分の価値を“後出し”で出せる
「あ、この人すごく気が利くな」と思われてから、
「実はこういう提案もできます」と言う。
これ、最強のプレゼンタイミングです。
③ 「比較」じゃなく「共感」ベースで話せる
「ああ、職場によって色々あるんですね」
「でも、ここはここでやりやすさもありますね」
こういう会話ができる人は、“違いを楽しめる大人”として一目置かれます。
🏁 転職後の第一印象は、未来を左右する
どれだけスキルがあっても、 最初の一ヶ月で「やりにくい人」認定されると、その後がしんどくなります。
逆に、
- 「この人は空気が読める」
- 「柔軟に対応してくれる」
- 「主張よりも調和を重んじる」
と思ってもらえれば、どんな現場でも長くやっていけます。
📌 まとめ:「前の職場では…」を、価値に変える方法
「前の職場ではこうでした」は、武器にもなれば、毒にもなります。
その違いは、タイミング・伝え方・空気の読み方にあります。
信頼されたあとに出す“前職スキル”は、超強力。
でも、信頼される前に出してしまうと、 それはただの“主張の強い人”になってしまいます。
🗣 あなたはどう感じましたか?
もし今、「自分も言ってたかも…」と思ったなら、 それは“まだ間に合う”証拠。
どんなにいいスキルや経験があっても、 現場に馴染めなければ力を発揮できません。
「空気を読む」「相手を知る」「タイミングを待つ」
それができる人が、医療業界では本当に重宝されるんです。
あなたの経験は、ちゃんと価値があります。 でもまずは、“今の現場”のやり方に敬意を払ってみてください。
それが、あなたの転職を“成功”に変える第一歩です。
それではまた、次回のマルログで。
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